念願の一人暮らしを始めるにあたり、新しいアパートを契約しました。立地も間取りも気に入ったのですが、唯一の懸念材料が玄関の鍵でした。不動産会社からは「鍵は交換済みです」と説明を受けましたが、渡されたのはごく一般的なギザギザの鍵。防犯について調べてみると、ピッキングに弱いタイプの可能性があることを知り、どうしても不安が拭えませんでした。前の住人や、もしかしたら不動産会社の関係者が合鍵を持っている可能性だってゼロではないかもしれない…考え始めるとキリがありません。せっかくの新生活、安心してスタートしたい。そう思い、ダメ元で管理会社に鍵の交換について相談してみることにしました。電話口で事情を説明すると、担当者の方は意外にも理解を示してくれました。「防犯意識が高いのは良いことですね。鍵の交換自体は問題ありませんが、費用は入居者様の自己負担となり、退去時には元の鍵に戻していただくか、交換した鍵を大家さんにお渡しいただく形になります」とのこと。費用はかかるとのことでしたが、毎日の安心には代えられないと思い、交換をお願いすることにしました。管理会社が提携している鍵業者さんを紹介してもらい、入居日に来てもらう手配をしました。当日、引っ越し作業の合間に鍵業者さんが到着。いくつかの交換用シリンダーを見せてくれ、それぞれの防犯性能や価格について説明してくれました。私は、ピッキングに強く、見た目も少しごつい印象のディンプルキーを選ぶことに。作業は30分ほどで終わり、ピカピカの新しい鍵と、頑丈そうなシリンダーが取り付けられました。新しい鍵を受け取った瞬間、ようやくこの部屋が自分のテリトリーになったという実感と、大きな安心感が湧いてきました。費用は2万円ほどかかりましたが、これで「誰かが合鍵を持っているかも」という不安から解放されるなら安いものです。賃貸物件だからといって、防犯を諦める必要はありません。もちろん、大家さんや管理会社の許可は必要ですが、最近は防犯意識の高まりから、入居者負担での鍵交換を認めてくれるケースも増えているようです。もし私と同じように賃貸物件の鍵に不安を感じている方がいたら、まずは管理会社や大家さんに相談してみることをお勧めします。少しの手間と費用で、日々の暮らしの安心感は格段に向上するはずです。
賃貸でも諦めない私の鍵交換防犯体験
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