ちょっと待って金庫を捨てる前に確認すべき五つの点

長年使った金庫、あるいは開かずの金庫をいよいよ処分しようと決めたなら、業者に連絡する前にいくつか確認しておくべき大切なポイントがあります。これを怠ると、スムーズな処分ができなかったり、思わぬトラブルや追加費用が発生したりする可能性があるため注意が必要です。第一に、金庫の中に何も残っていないか、最終確認を徹底してください。貴重品(現金、貴金属、有価証券など)はもちろん、重要な書類(契約書、権利書、保険証券など)、個人的な思い出の品(写真、手紙など)が万が一にも残っていないか、隅々まで確認しましょう。一度処分してしまうと、取り戻すことはほぼ不可能です。もしダイヤル番号が不明などで開けられない場合は、その旨を正直に業者に伝え、解錠作業も含めて依頼する必要があります。第二に、金庫の鍵やダイヤルが正常に機能するか確認してください。鍵があるか、ダイヤルがスムーズに回るか、施錠・解錠が問題なくできるかを確認します。もし鍵を紛失していたり、ダイヤルが故障していたりして開かない場合は、解錠作業が必要となり、別途費用がかかることが一般的です。事前にその状態を把握し、業者に正確に伝えることが重要です。第三に、金庫の種類、メーカー、型番、おおよそのサイズ(高さ・幅・奥行き)、そして可能であれば重量を調べておきましょう。これらの情報は、業者が適切な見積もりを出し、必要な人員や機材を準備するために不可欠です。金庫の扉や側面にメーカー名や型番が記載されたプレートが貼られていることが多いので確認してみてください。第四に、金庫が設置されている場所から搬出口までの経路を確認します。玄関までの通路の幅、ドアの大きさ、階段の有無や形状、エレベーターの利用可否などをチェックし、障害物があれば事前に移動させておきましょう。特に重量のある金庫の場合、搬出経路の確保は非常に重要です。必要に応じて、床や壁を保護するための養生が必要になる場合もあります。第五に、耐火金庫の場合、その耐用年数も考慮に入れると良いでしょう。一般的に耐火金庫の耐火性能の有効期限は製造から20年程度とされています。古い金庫は耐火性能が低下している可能性があるため、単に処分するだけでなく、新しいものへの買い替えを検討する良い機会かもしれません。これらの点を事前に確認しておくことで、金庫の廃棄作業をよりスムーズかつ安全に進めることができます。


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