車のキーを差し込んで回そうとしても全く反応がない、あるいはキーは回るのにエンジンがかかる気配がない場合、意外な原因としてバッテリー上がりが考えられます。特に最近の車は電子制御化が進んでおり、バッテリーからの電力がなければ、キーシステム自体が正常に作動しないことがあるのです。スマートキー搭載車の場合は、より顕著です。スマートキーシステムは、車とキーが常に微弱な電波で通信し、認証を行っています。バッテリーが完全に上がってしまうと、この認証システムが機能せず、ドアの解錠やエンジンの始動ができなくなることがあります。また、プッシュスタートボタンを押しても、メーターパネルが点灯しない、あるいは「カチカチ」という音だけがしてセルモーターが回らないといった症状も、バッテリー上がりの典型的な兆候です。従来のキーシリンダー式の車であっても、バッテリー上がりはキーが回らない原因となり得ます。例えば、一部の車種では、バッテリーからの電力がなければハンドルロックの解除やシフトロックの解除が電子的に行われず、結果的にキーが回せない状態になることがあります。また、キーが回って「ON」の位置まで行ったとしても、バッテリーの電力が不足していれば、燃料ポンプや点火プラグへの電力供給ができず、セルモーターは回ってもエンジンはかかりません。バッテリー上がりを判断する簡単な方法としては、ヘッドライトや室内灯、ホーン(クラクション)などを試してみることです。これらが全く点灯・鳴動しない、あるいは非常に弱々しい場合は、バッテリー上がりの可能性が高いと言えます。バッテリー上がりの対処法としては、他の車からジャンピングスタートで一時的に電力を供給してもらうか、ロードサービス(JAFなど)を呼んでバッテリーの充電や交換を依頼するのが一般的です。もしバッテリー上がりでキーが回らない、あるいはエンジンがかからない状況になった場合は、慌てずにこれらの対処法を試してみてください。バッテリーは消耗品であり、寿命はおおよそ2~5年程度と言われています。定期的な点検や交換を心がけることが、こうした突然のトラブルを防ぐ上で重要です。車のキーが回らない原因は様々ですが、バッテリーの状態も常に気にかけておくべきポイントの一つです。
キーは回るけど無反応バッテリー上がりが原因かも
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