懐かしのスマートフォーツー中古価格の今

街中で見かけると思わず目で追ってしまう、あの小さくて愛らしいフォルム。メルセデス・ベンツとスウォッチグループの共同開発によって生まれた初代スマートフォーツー(当初はスマートクーペ/カブリオ)が登場したのは1998年。その斬新なコンセプトとデザインは、当時の自動車業界に大きな衝撃を与えました。全長わずか2.5メートルというマイクロサイズながら、大人二人がしっかりと乗れる室内空間と、メルセデス譲りの安全性を確保したこの車は、都市部のコミューターとして、またセカンドカーとして、日本でも独自のポジションを築きました。その後、モデルチェンジを経て、デザインや性能は進化しましたが、基本的なコンセプトは受け継がれ、多くのファンに愛され続けました。しかし、スマートブランドが電気自動車(EV)へ完全にシフトしたことにより、ガソリンエンジンを搭載したフォーツーは新車での販売を終了しました。現在、これらのガソリンモデルのスマートフォーツーを手に入れるには、中古車市場を探すことになります。では、その中古価格は現在どのようになっているのでしょうか。初代(MC01型)や2代目(451型)のスマートフォーツーは、登場から年数が経過していることもあり、中古車市場では比較的安価な個体も見られるようになりました。走行距離や状態にもよりますが、探せば数十万円台から見つけることも可能です。特に初代モデルは、そのクラシカルな雰囲気から、今なお根強い人気があり、コレクターズアイテムとしての価値を見出す人もいます。ただし、年式が古いモデルは、メンテナンス状態に注意が必要です。部品の供給が少なくなってきている可能性や、経年劣化によるトラブルのリスクも考慮しなければなりません。特に、デュアロジックと呼ばれる独特のセミオートマチックトランスミッションは、定期的なメンテナンスや調整が必要となる場合があります。購入を検討する際は、整備記録がしっかり残っているか、スマートの整備に詳しい販売店かなどを確認することが重要です。


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