長年同じ車に乗り続けていると新車の頃は指一本で軽く持ち上がっていたトランクが徐々に重くなり開けるのに一苦労するようになったり手を離すと勝手に下がってきて頭をぶつけそうになったりすることがありますがこれはトランクを支えているガスダンパーの劣化やヒンジ部分の油切れが主な原因です。トランクダンパーは内部に封入された高圧ガスの力で重いドアを持ち上げ支えていますが経年劣化によってガスが抜けたり内部のシールが痛んだりすると反発力が弱まりトランクの重さを支えきれなくなるためこのような症状が出た場合はダンパーそのものを新品に交換するしか根本的な解決策はありません。しかしそこまで劣化が進んでいなくても単に動きが渋くなっているだけであればメンテナンスによって改善することもありヒンジの可動部分やダンパーのロッド部分にシリコンスプレーなどの潤滑剤を塗布することで摩擦が減りスムーズな開閉を取り戻すことができる場合がありますがこの際に注意すべきなのはゴム部品を劣化させる成分が入った潤滑剤を使用しないことであり必ずゴムや樹脂に優しいシリコン系のものを選ぶことが鉄則です。またトランクの開口部を囲んでいるゴムパッキンであるウェザーストリップが劣化して粘着質になると夏場の熱や冬場の凍結によってトランク側に張り付いてしまい最初の開け始めが非常に重く感じられることがあるためゴム用の保護スプレーを塗ってゴムの柔軟性を保つことも快適な開閉を維持するためには効果的です。日頃の洗車やメンテナンスのついでにトランクのヒンジやゴム部分にも目を向けて少し手を加えてあげるだけで愛車の使い勝手は驚くほど良くなりまた不具合の兆候を早期に発見することで突然トランクが落ちてきて怪我をするような事故を未然に防ぐことにもつながるのです。